この間、各メディアでアメリカの国家秘密が漏洩したと大きく報道されています。誰が漏洩したのかはほぼ特定されているようですが、漏洩させた狙いや目的等はよく分かっていないようです。
この漏洩事件に関して、個人情報から国家機密に至る全ての「秘密」「機密」は結局は最終的に「人」の問題たることがより鮮明になったのではないかと思います。
☆絶対に解読されない暗号化?
かなり以前ですが、朝日新聞で絶対に解読されない暗号化技術が開発され、実用化されるようになる、との報道がありました。
しかし”そうなのかな”という疑問がありました。その疑問は下記のとおりです。
ご意見をお聞かせいただければ思います。
一つの暗号化されたファイルとしてそのファイルが盗まれたとしても解読できないということはありえるかもしれません(しかし、絶対解読不可能とされていてもその暗号を解読するソフト等が開発される可能性もあると思いますが)。
ただ、解読できないファイルとして存在しても、そのファイル内容を見ることができない限りそのファイルの文章内容はまったく意味をもちません。国家の最重要秘密だったとしても最低限の限られた人数の人はそのファイルを読むことになるでしょう。誰もが読むことができなければそのファイルの存在意義はないでしょう暗号化する意味もありません。
だとすれば、その「絶対解読できない暗号化」を解読できる「解読キー」が存在するはずです。それを入手すれば暗号解読につながります。
また、解読できるコンピューターを操作できる個人になりすまし、そのコンピューターに入り込めばファイルの暗号を解除することも可能ということになります。顔認証、指紋認証等々によりセキュリティーが頑強に設定されていても、専門家によれば、それらをかいくぐる対処方法はあるとのことで、現実的にも、顔認証等があるコンピューター室に侵入されたという事件も報告されているようです。となれば、「絶対解読できないファイル」の閲覧も可能となるでしょう。
さらに、最初に見た今回のアメリカでの機密情報漏洩事件のように、不正なパソコンへの侵入なり解読できる個人へのなりすましによる情報取得といったことがなくても、正当に極秘情報を入手できる当人が機密情報漏洩に関われば、いかなるセキュリティー強化も意味がなくなることになります。
結局「人」の問題
情報漏洩を防ぐためには、コンピュータを含め、ハード面のセキュリティー強化が必要なのはいうまでもありませんが、最終的には「人」の問題になるのではないかと思います。
それゆえ、今日の高度な情報化社会での機密漏洩問題は、いかに「人」の管理・支配を完璧にしていくかにかかっているといえます。
結局、今日の高度情報化社会は、管理・監視による人の支配強化に結びつき、強権的な管理社会をつくり上げていくことになるでしょう。
※次回から、AI=人工知能について考え、つぶやいてみようと思います。